孤独のカントリーライフ

仕事を辞め、田舎暮らしを始めました。

グローバリズムは労働者に厳しくナショナリズムは企業に厳しい

私が子供の頃、約55年ぐらい前だが。家の中の家電製品が増えていった。
小学校低学年の頃、家にテレビが来て東京オリンピックを白黒で見たのを覚えている。
町の電気屋さんに行ったら、開会式がカラーで流されていた。
その次の年は冷蔵庫、その次は掃除機、その次はステレオ。
と次々に家電製品が増えていった。


そして、国鉄は毎年のようにストライキを行い、それはやがてバス会社や工場労働者
私が中学生になる頃は学校の先生までがストライキをやった。
やれば経営者側は折れて、賃金を上げる。
それに味を占めた労働者側はよくストライキを張った。
おかげで1960年から1973年にかけて実質賃金は3.5倍にまで増えた。


労働者が豊かになったのだ。これは日本だけではない、ドイツもフランスもアメリカも
それらの国の労働者すべてが豊かになった。その中でも日本は特出していた。
当時、中国もベトナムも国交がなく安い外国人労働者を入れることができなかったからだ。まさに世界がナショナリズム経済だったのだ。
だから、労働者側は思いっきりわがままを言えたし、欲求を通すことができた。


だが1989年にバブルが崩壊しその直後グローバリズムが始まった。
ソ連が崩壊し中国が市場経済化を歩みだしたのだ。
アメリカ日本の企業はいち早くその波に乗った。
工場を中国や東南アジアに移しその国の安い労働力を使う。


その結果、中国や東南アジアの労働者と企業、そして先進国の企業は利益を得ただろう。 
しかし、日本に限らず先進国の労働者の所得は殆ど増えていない。それどころか
場所によっては減らされている。
そして今、日本国内における外国人の労働枠がさらに拡大されようとしている。

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